さてさて、さて、上野

 緑に囲まれた大いなる芸大を後に、来た道を戻る。日も傾き、先の武家屋敷の門は重く、対照的に表慶館の丸い屋根がぽっかりと浮かぶ。
かつてこの地で彰義隊が戦ったとは想像もつかない。

公園内の其処此処に置かれている銅像はどれも明治の匂いがする。
そうか!ここは近代日本の文化の発信地だったのだ!今頃気がついた。「臭い」などと言ってはいけないのだ。
 
明治になるまで、日本には「公園」が無かったらしい。そう言われてみると、確かに。また、博物館や美術館といったいわゆる「ハコモノ」も含め国民の為の「公共施設」という発想がなかったのだろう。
上野公園は日本初の公園のひとつ、また、先の「表慶館」は日本で最初の美術館だったそうな。

明治の人々の凄さは、西洋から学んだ新しい概念を瞬く間に理解し実現してしまったところにある・・・と、思う。だって、ほんの少し前は江戸時代だったのですよ!ちょんまげ結って、「ござる」って言って、鎖国をしていたのです!
そんな風に思いを巡らせながらの上野散策。ああ、凄い人たちがいたものだ。

なんだかダラダラブツブツと書いてしまったが、またいつか、気候のよい時に散歩してみたい。
「臭い」というイメージを消去。

終わり

by YOKO


さてさて、上野

 「そういえば、上野」というタイトルで長々と書いてしまった・・・「日記」としてはいかがなものかと思い、新たに「エッセイ」というカテゴリーを作ることに。「エッセイ」と言うほどの大した物でもないが「長文のつぶやき」をこちらに載せようと思う。

さて、「上野」という場所に幾つかの思いがある。
其れまでは、上野公園=不忍池or動物園=臭い 或いは「アメ横」=下町 (コレ、大好き!)
テレビで見る「花見客」=場所取りに四苦八苦の新人サラリーマンetc

私の中ではそんなイメージしかなかったのだけれど、ある時180度変わった。

この場所は、「明治維新」の匂いがする!

数年前の春、ある人からの頼みで上野に行った。娘さんが芸大を受験したので合格発表を見に行って欲しい、と言うことだった。
だいたい、「芸大」が何処にあるのかも知らなかったのでネットから起こした地図を頼りに行ったのだが、こんなに美しい場所が東京の、しかも「下町イメージ」の中にあるとは思いもよらなかった。「下町」の、いわゆる自然発生的な美しさとは違う、ある時代のある人々の高潔な思いから派生した美しい風景。道すがら、国立博物館、それに付随する洋館「表慶館」を右手に見ながら行くと突然武家屋敷の門。「因州池田屋敷表門」がある。これは元々ここにあったのではなく、いつだか何処かから移設されたのだそうだ。威厳がある。

それから暫く行くと目的の芸大。道の両側に広がる静かな空間。緑に囲まれている。
若い時にこの場所に来ていたら、私も芸大を目指そうと思ったかもしれない。(目指すのは勝手だ)
残念な事に、メモした番号は無かった。しかし合格者の数の少ないことに驚いた。狭き門どころではない。メモにある学科の合格者は5〜6名だったと思う。
そもそもここを受験するという時点でかなり優秀なのだ。その娘さんは結局浪人せずに別の大学に進まれた。
ただ、この場所で、明治から現代までの多くの芸術家が研鑽を積んだのだ、と思うと不思議な気分になった。凡人は早々に退散。

つづく by YOKO

そういえば、上野

 「並んで待つ」のが耐えられない!で、思い出した。この三月のことである。その日は虎ノ門のスタジオで仕事があり、3〜4時間の待ち時間ができてしまったので暇つぶしにどこかへ行こうと思い、ちょうど「長谷川等伯展」を上野の国立博物館で開催中だったので行ってみることにした。平日のお昼、さほど混んでなかろうと思いきや・・・甘かった!博物館の前まで行くと「只今80分待ち」の札が立っているではないか!そして門の中には曲がりくねった「長蛇」の列が・・・。私の限界はせいぜい20分だ。どうしたものか、と思った、というより「80分待ち」を知った時点で等伯はさっさと諦めた。が、折角ここまで来たのだし上野公園を4時間散歩するのも無理があるので国立博物館の常設展示を見ることにした。こちらは600円のチケットを自販機で買えばそのまま優雅に鑑賞出来る。どうやら私と同じような動機で常設のチケットを買っていったオバサマの二人組もいた。

常設展示とはいえその時々のテーマがあり、3月ということで昔の「お雛様」の部屋があった。見事なミニチュアの漆器、江戸のガラス工芸の数々。気品のあるお顔といい、衣装といい、日本の職人の技は本当に凄い。

奈良時代から江戸時代を一気に駆け抜ける。平安〜鎌倉の木彫の凄まじさに気おされ、仏画には心の中で手を合わせ、侘び寂びだかなんだかの茶碗を見、応挙だ仁清だ・・・って「なんでも鑑定団」でお馴染みの名前の・・・ホンモノ!?
「浮世絵」の部屋に行ってホッとした。浮世絵は平和で、時には静かで、楽しい。で、気がつくともう腰が痛くて歩くのが嫌になっていた。

それでも気張って「平成館」の常設展示室に行く。ここまで来たら!
そこには石器時代から始まり縄文、弥生の土器や埴輪、銅鏡や装飾品などが展示されていた。細々とした金細工に見入っていると、「素敵ね〜」って、矢張り独りで来ていたオバサマに話しかけられ、「すごいですよね〜」なんて相槌打ちつつ面倒なので早々に退散。表に出た。

庭に出ると、なんとも興味をそそる小さな洋館が。ここにも何か展示してあるので頑張る。広くアジアの古代美術品がほんの少し。中国韓国インド、アフガンを経てイラン、イラクといったところか。内容は小さくて薄い、が、建物が素敵だ。しばし吹き抜けの天井を見上げる。

「ナレーション録り終わりました。問題ありません」のメールが届いた。もう虎ノ門のスタジオに戻る必要は無くなった。本日の仕事終了。そして私はくたくたに疲れ果ててしまった。長谷川等伯の行列はまだ続いていたが、「常設展示」をあれこれ見て回るのと80分待って等伯を見るのとどっちが楽だったのか?どうも後者のような気がしてならない。ま、たまには博物館もいいものです。ほどほどに。

YOKOでした。

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