そういえば、上野

 「並んで待つ」のが耐えられない!で、思い出した。この三月のことである。その日は虎ノ門のスタジオで仕事があり、3〜4時間の待ち時間ができてしまったので暇つぶしにどこかへ行こうと思い、ちょうど「長谷川等伯展」を上野の国立博物館で開催中だったので行ってみることにした。平日のお昼、さほど混んでなかろうと思いきや・・・甘かった!博物館の前まで行くと「只今80分待ち」の札が立っているではないか!そして門の中には曲がりくねった「長蛇」の列が・・・。私の限界はせいぜい20分だ。どうしたものか、と思った、というより「80分待ち」を知った時点で等伯はさっさと諦めた。が、折角ここまで来たのだし上野公園を4時間散歩するのも無理があるので国立博物館の常設展示を見ることにした。こちらは600円のチケットを自販機で買えばそのまま優雅に鑑賞出来る。どうやら私と同じような動機で常設のチケットを買っていったオバサマの二人組もいた。

常設展示とはいえその時々のテーマがあり、3月ということで昔の「お雛様」の部屋があった。見事なミニチュアの漆器、江戸のガラス工芸の数々。気品のあるお顔といい、衣装といい、日本の職人の技は本当に凄い。

奈良時代から江戸時代を一気に駆け抜ける。平安〜鎌倉の木彫の凄まじさに気おされ、仏画には心の中で手を合わせ、侘び寂びだかなんだかの茶碗を見、応挙だ仁清だ・・・って「なんでも鑑定団」でお馴染みの名前の・・・ホンモノ!?
「浮世絵」の部屋に行ってホッとした。浮世絵は平和で、時には静かで、楽しい。で、気がつくともう腰が痛くて歩くのが嫌になっていた。

それでも気張って「平成館」の常設展示室に行く。ここまで来たら!
そこには石器時代から始まり縄文、弥生の土器や埴輪、銅鏡や装飾品などが展示されていた。細々とした金細工に見入っていると、「素敵ね〜」って、矢張り独りで来ていたオバサマに話しかけられ、「すごいですよね〜」なんて相槌打ちつつ面倒なので早々に退散。表に出た。

庭に出ると、なんとも興味をそそる小さな洋館が。ここにも何か展示してあるので頑張る。広くアジアの古代美術品がほんの少し。中国韓国インド、アフガンを経てイラン、イラクといったところか。内容は小さくて薄い、が、建物が素敵だ。しばし吹き抜けの天井を見上げる。

「ナレーション録り終わりました。問題ありません」のメールが届いた。もう虎ノ門のスタジオに戻る必要は無くなった。本日の仕事終了。そして私はくたくたに疲れ果ててしまった。長谷川等伯の行列はまだ続いていたが、「常設展示」をあれこれ見て回るのと80分待って等伯を見るのとどっちが楽だったのか?どうも後者のような気がしてならない。ま、たまには博物館もいいものです。ほどほどに。

YOKOでした。

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